美味しい焼き鳥なら とり鉄 が おすすめ

とり鉄

とり鉄探訪

2017.03.16UP

焼酎蔵「西酒造様」 に行ってきました♪

カテゴリー:生産者レポート

ずっと行く、行きたいと言ってて行けなかった
「西酒造」へついに行ってきました!!
西酒造様は吉兆宝山などの焼酎で人気の酒造様
今回は西酒造様の訪問記を書かせていただきます。

長文です。お時間あるときにどうぞ!

 

鹿児島の中心街からも車で30分程度の場所にあります。
蔵を外から見てもワクワク感が止まりませんでした!
※鹿児島に行ったら、ぜひとり鉄天文館店にも訪問してください♪

 

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有馬さんにご案内していただきました。
個人的想いとしては、有馬さんは大人気漫画美味しんぼで見ていたので
有名人にあった感覚で少し興奮してしまいました。

 

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※素敵な応接間でした♪

 

まずは説明をいただきました。
西酒造様の理念から
「一切の妥協を許さず”宝山”を醸す!」
この想いにあわせて酒を作っております。


・芋と米は宝山グループの農家で鹿児島産のみ
・ペットボトルやパックはやらない
・安売りも絶対にしない
そう決めているそうです。

素晴らしい!

 

だからこそ飲食店にこれだけ愛されているのでしょう♪
例えば、

冨乃宝山はロック・水割り用
吉兆宝山はお湯割り用

で作っており、
※ラベルに記載があります。知ってましたか?

例えば食中酒・食後酒の提案が出来るように銘柄をわけているそうです。

 

この時期は製造をしていないので、
醪の入っていないタンクなどを見せていただきながら
説明をいただきました。

 

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もちろん焼酎の作り方は知ってますが、

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改めて麹を使って糖化させ、
酵母を使ってアルコールをつくる。

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こういった流れを実際の現場を拝見させていただきながら
説明いただきました。

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細かな醸造方法やこだわりは、
西酒造様のホームページの醸造ページもぜひご覧になってください。
http://nishi-shuzo.co.jp/jozo/

 

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まだ使っていると言ってましたが、
木造の蒸留機があり、少し感動しました。

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製造所は鉄骨造りではあるものの外壁も内壁も木貼り、

製造中の場内は湿度が多いため木壁だと湿気を吸ってくれるからとのこと。
※鉄骨のままだと湿気が水滴になってタンクに落ちてくる可能性があるから

妥協していない!

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体育館みたいでしょ^^

 

またいわゆる研究室にも入らせていただきましたが、
ここで毎年のように新たな焼酎を試みているそうです。

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香りの成分を分析する機械や味覚センサーもあり、

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※香り成分分析器は酒蔵で持っているところはほぼ無く、

 分析する際は公共施設(技術センターなど)で借りるそうです。

 

これによって、商品の安定化はもちろんのこと、

新たに挑戦した結果(酒質)が容易に確認出来るようになったとのことです。

但し、試験焼酎の評価では、
香り分析の機械は香りだけ、味覚センサーは味覚だけしか測れず、
香りと味覚をバランス含めて同時に判断出来るのは人間にしか出来ないことから、
最終的には人の判断しになるそうです。
感覚だけではだめ。数値だけでもだめ。
すごく勉強になります。
私たちの焼き鳥もこうでなければ駄目ですね。

 

 

西酒造様のホームページにもあるように
農業にも力をいれており他にもお米の話など様々いただきましたが、
今回はここまでとし、
私が印象に残った言葉をいただきましたので紹介します。


それは「清潔感」についてです。
飲食店でもあると思うけどという前置きをいただいた上で、
蔵をきれいにすることの話をいただきました。

最初は新しかった設備も年数が経つと傷んできますので、手入れや修理をしてあげて大事に
使ってあげます。清潔できれいな環境にすることとは、建物や設備をしっかり見て手入れをして
あげることです。「手が届かないから」とか「固定されているから」では駄目なんです。
常に清潔にきれいにしておく、その結果は必ずお酒にも表れてきます。
また、常に清潔できれいな環境にしているから様々な挑戦ができます。
「美味しくきれいな酒を作るには蔵をきれいにしなければならない」
と言っておりました。

 

私も過去多くの焼酎蔵を見てきましたが、
西酒造様の蔵は、過去見たことがないくらい清潔感がありきれいでしたし、
従業員の皆さまも、すれ違うときでも笑顔で挨拶。
貯蔵庫などもクラシック音楽がかかっており、
私自身も心がきれいになる感覚がありました。

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こういった環境が絶対に必要と感じさせられました。
飲食店も同様ですよね^^

 


最後に、「常圧蒸留と減圧蒸留の違い」はご存じですか?
常圧蒸留はその名の通り、通常(常)の気圧で蒸留しますので、
90℃~100℃で蒸留させます。

減圧蒸留は、気圧を下げることで沸点を下げており、
40℃~50℃で蒸留することが出来ます。

 

味はどうなるか?

常圧は高沸点の香りが多いので、温(お湯割り)も冷(水割り・ロック)もいけます。

一方、減圧は低沸点の香りが多いため、温よりは冷が良いと言えます。

これは理論上の話なので最後はお客様が美味しい飲み方を決めるわけですが、
でもこれだけ覚えているだけでも焼酎の薦め方が変わるのでは!?

※ラベルに記載がある焼酎も多いです。

 


私も日本酒きき酒師ながら
やっぱり焼酎好きということを認識した時間になりました!

ちなみに今年は昨年も開催した「日本酒ナビゲーター講習」だけでなく
「焼酎ナビゲーター講習」も実施予定です。

あわせて取得者限定の蔵訪問も準備しております!

 

有馬さんをはじめ、西酒造の皆さま
ありがとうございました!

小佐野でした。

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